今年は年金不信が人々に浸透した一年でした。だからでしょうか、先日傍聴した社会保険審査会で、「夫の年金が少ない」の申立をした妻が現れました。
さすがに、この展開に審査官たちも驚きの表情。
そもそも、審査会は、年金などを請求したがもらえないなど不服がある場合、事実関係を明らかにする場所です。
年金額が少ないのは、夫の在職期間と給与などが関係します。金額の受け止め方も人それぞれです。
妻の老後の不安は十分理解できますが、審査会に訴える内容と違う気がします。審査会の帰り道、私の頭は、駆け巡る「自己責任」の言葉と葛藤していました。
「来年60歳で定年だけど、パートを続けた方がいいかしら?」「年金の手続きはどうするの?」「続けて働いても年金を請求するの」「私がもらえるのは62歳からよね」・・・
隣席から熟年女性3人の弾んだ会話が聞こえてきます。よくある昼間の電車や食堂などの光景です。
3人の話は、既に年金をもらっている夫の話題に移っています。自分の言いたいことを勝手に話しているだけなのに皆楽しそうです。
私も職業人の宿命でしょうか、聞き流せばいいのに間違いが気になります。さすがに、話に割り込みはしませんが、体全身が耳状態です。
日常生活の「声」は、私にいろんな気づきを与えてくれます
2008.12.1 |